以前に県看護協会主催の研修会に行く機会に恵まれて、ありがたく出席させて頂きました。

参加費は3千円くらいだったかと思いますが、病院負担の出張扱いでした。

表題は忘れてしまいましたが、看護師の職業倫理がどうたらというもので、講師は長年にわたって、さる大規模病院の看護部長をお勤めになり、その後は某大学で看護学部で教授をNASAっておられる年輩の方です。

話の内容としてはご自身のお若い頃の武勇伝と、それに伴う精神論といったものでした。

報告書はレジュメを読めば開始10分程度で書けるものですし、話の内容が内容なだけに眠気に襲われたり、天気も良いのでどこかへ行きたい衝動に駆られます。

ただ、最後の締めの「私達はいつだっていざ鎌倉なのです。」のパワーワードだけが印象に残りました。

鎌倉幕府は「御恩と奉公」、鎌倉殿が御家人の領地などを保障し、その代わりに幕府の大番役などの労役に従事し、戦働きなどに対しては新たな領地を与えるなどする、いわばギブアンドテイクで成り立っていました。

原因には諸説ありますが、その関係が崩れて、反感を持った御家人達が朝廷側に付いた事で、鎌倉幕府の滅亡に至った経緯があります。

今の看護業界はひたすら「奉公」を要求される事が多く、「御恩」があまりにも割に合いません。

講師の方はそのあたりをどの程度理解なさって、「いざ鎌倉」を持ち出されたのかは不明ですが、現在の看護師達が「鎌倉御家人」のメンタリティーだと流血の事態は避けられません。

少なくとも、何十年前の武勇伝が現役世代の看護師に響く事はありませんし、実態の乏しい「やりがい」や「使命感」、「自己犠牲精神」で人が動く呪縛は解けつつある時代です。

業界のエラい人達や病院の上層部の人達にはその認識が不足しているようです。

現場の看護師としては、労働に見合った収入と、充実した自分の時間こそが「御恩」なのかと思います。

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