大学系列の看護学校を卒業した後、
その大学病院で看護師のキャリアをスタートしたそう。
救急ということもあって病棟全体が忙しく、常にピリピリしている雰囲気。
そこで1人の先輩看護師から、どういう訳だか嫌われてしまいました。
なぜその先輩に嫌われていたのかハッキリとした理由はわからないのですが、私が新人で、まだあまり仕事ができないことにイライラしているのかなとも感じました。
まずは看護師としてレベルアップすることを努力。
仕事ができるようになってくると周りの反応も少し違ってきます。
しかしその先輩は病棟の中心スタッフだったので、周りの看護師もその先輩がいるときは冷たくなります。
看護師の仕事はチームプレーなのに、雰囲気よく仕事ができる環境とは程遠いものでした。
また、救急内科は急変や人の死が日常茶飯事です。
人間関係がよくない中で「急変対応」をしていくことは難しく、さらには、人の死を目の当たりにしてもすぐに気持ちを切り替える必要があるということが、私には無理でした…
人間関係が難しい上に心理的なモチベーションが上げられないとなると、仕事にも支障が出てきます。
上司に相談して、急変の比較的少ない整形外科病棟へ希望を出しました。
目次
病院内での部署異動の後
移動した整形外科では、人間関係がよくて気持ちよく働けました。
看護業務の内容にもついていけるので、より意欲的に仕事に取り組めるようになり、看護師の仕事にやりがいと楽しさを感じるようにもなっていました。
そんな中、移動してから10ヶ月後ぐらいにリーダー業務をやるようになったのです。
その大学病院では、看護師2年目の終わり頃からリーダーをやっていく流れがありました。
リーダーは、スタッフ、患者、医師、それぞれの橋渡し役。
スタッフや患者から報告があったことを医師に確認したり、医師からの指示を患者やスタッフに伝えたりします。
・医師の指示を患者が納得してくれない
・患者の要望を医師がスルーする
こういったことで板挟みになるリーダー業務はかなりストレスがたまりました。
また、1日の病棟内の責任を任される中で、何かトラブルが起きた時にはリーダーの責任になってしまうことが多々あります。
これは精神的にとてもプレッシャーとなりました。
そして、病棟全体が忙しかったことと、不慣れリーダー業務で仕事をさばききれず、
連日3時間を超える残業が当たり前になっていったのです。
こうなると、プライベートでも仕事のことを考えたり、仕事が休みの日でも疲れて何もできなかったりと、ワークライフバランスが崩れます。
それでも、1回異動しているし、今度は頑張らないとと思って仕事を続けた結果。。。
無理してがんばり続けたら
リーダー業務のストレスで、しだいに眠れなくなりました。
眠れないことによって食欲減退や憂鬱な気持ちが続き、気がつけば体重は5kg減。
それでも内科で睡眠薬をもらってなんとか働いていたんですが、ある日、受け持ち患者さんに「あんた最近なんか顔色悪くない?前とえらい違いよ」と言われたんです。
健康を害するほど自律神経が完全に乱れてしまったのでしょう。
もはや看護師として患者の看護をできる状態にありません。
危険な状態であることを自覚して、心療内科を受診しました。
心療内科で鬱の診断をもらってからは、そのまま休職になりました。
数ヶ月休職する中で、健康は回復したのですが、もうあの病棟には戻れないと感じ退職の運びとなりました。
しばらく仕事はせず休養していたので時間はあります。その中で、じっくりと自分の心に向き合うことができました。
思い返せば、患者さんに感謝されれば嬉しかったし、看護師としての自分の成長が感じられれば充実感もあって、看護師の仕事自体が嫌いな訳ではないなと思ったんです。
となると、看護師としてまた働きたい気持ちは強くなり、
その後、まずは単発派遣で働き始めました。
「単発派遣はいろいろなところで働ける」のが良い点です。
その中でクリニックや訪問看護を経験してみて自分に合うなと思ったので、就職してまたフルタイムで働いてみることに心が傾きました。
病棟を辞めた次に選んだクリニック
内科のクリニックを選びました
条件に合うクリニックを探すために、いくつか看護師転職サイトに登録しました。
※その時に登録した転職サイトはこちらの2つ
病院のホームページをひとつひとつ探して条件を確認していく手間が大変なので、私は転職サイトを利用する派です。サポート全てやってくれるので楽ですしね。
私は夜勤をすると体調が優れなかったので、オンコールなしまたは少ないところを選んで就活しました。
最終的に、
・オープニングスタッフなのでお局的な存在がいない
・見学や面接時に院長の人柄が温厚そうだった
という点も決め手になって、今のクリニックにしぼりました。
クリニックの面接はフランクな感じでしたね。
オープニングスタッフになるので院長だけでしたし。
面接で、辞めた理由は軽く聞かれましたが、引っ越しをしていて以前の職場からかなり遠くなってたので、詳しくはそんなに聞かれなかったです。
もし具体的に聞かれるようなら、夜勤が無理だったと言おうと思ってました。
「人間関係がー」とか「勤務が激務でー」とか言うとやはりマイナスに働いてしまうかな?」と思ったのは正直なところです。
「引っ越しで通勤が遠くなった」とか「夜勤が自分の体に合わない」は、カドが立たないちょうどよい理由になりそうですね
キャリアとしては、大学病院の整形外科から内科のクリニックへという転職になります。
診療科の違いもありますが、それ以上に、病棟からクリニックに行くと働き方そのものがガラッと変わるという不安は大きかったです。
自分が学んできた診療科で働くほうが不安は少ないなとは思ったのですが、
・新たな別ジャンルの看護に挑戦したいという気持ち
・自分の生活を守りたいという気持ち
の両方が大きかったので、夜勤のないクリニックで働いてみる決心をしました。
不安もあるけど希望もあって、
ネガティブとポジティブが半々って感じでしたね。
クリニックで働いた感想
仕事内容
結論から言うとめっちゃ楽になりました!
病棟では常に患者さんがいることになりますが、クリニックは診察が終われば終了です。
メリハリがつけられたという部分がすごく私には合っていました。
そして何より夜勤がない。
夜勤で頻繁に体調を崩していた私は、かなりワークライフバランスが充実しました^^
人間関係
人間関係は、クリニックだとよくも悪くも密です。
人間関係が良好であれば天国ですが、逆であれば地獄。
私の場合はオープニングスタッフでしたし、まわりは割と穏やかな方が多かったので、密ですが関係は良かったです。
人間関係については「病棟だから悪い」「クリニックだから良い」ということはないと思います。
病棟であれば嫌な方がいても人数が多い分薄まるのに対し、クリニックであれば必ず関わらなければならなくなります。
相性の当たりハズレが大きく影響するのはむしろクリニックですね。
お給料
大学病院勤務→ 年収600万円弱で、夜勤4回残業あり
クリニックは→ 年収450万円で、オンコールなし残業なし
金額だけ見たらかなり年収は落ちますが、業務に余裕が出るので精神的な負担は減りました。
個人的には、夜勤や残業がないことの金銭的な損より、精神的に楽なことの良さが上回り、クリニックの方がコスパが良かったかなって感じています。
・ワークライフバランスを充実させたいならクリニック
・がっつり稼ぎたいなら病棟
が、いいんだなと実感しました。
その時々で、自分が何に重点を置くのかって感じですかね。
今のクリニックに勤務して3年半経ちまして、
今では看護師さんの採用面接を院長に任されるようにもなりました。
信頼してもらえるのは嬉しいですね。
思えば最初は、新たな環境に行くことの不安はあったわけですが、飛び込んでみたら不安は消えていました。
結果的に信頼してもらえる立場にもなって、私は今のクリニックに出会えて本当によかったです。
・新しい環境へのチャレンジをしてみてよかった
・思い切ってチャレンジするって大切なことなんだ
と、改めて実感しています。
あとはやっぱり、実際に働いてみないと、その職場が自分に合う合わないは分からないですよ。
で、転職先の探し方ですが、私は看護師転職サイトに登録して探しました。
先にもちらっとお話しましたが、私は転職サイトは使った方がいいと思っています。
地域や条件で絞り込んで求人を探せますし、なんと言っても転職に関するサポート全てやってくれるのは楽です。
もちろんサポートのていねいさは、最終的には担当さん次第になってしまうのですが、
私が使った看護師転職サイトで対応がよかったのは、
「看護のお仕事」と「ナースではたらこ」でした。
看護師の転職求人サイトで おすすめは?
ナースではたらこ
※ナースではたらこが選ばれる理由
1.サイトには出ない「非公開求人」の紹介
Webに公開されていない最新の人気求人があります。登録者の方限定で紹介あり。
2.看護師人材紹介「満足度No.1」※
多くの看護師さんに支持され、満足度第1位!
(※:調査機関:楽天リサーチ 2015年4月/20~40代)
3.運営会社は東証一部上場企業で、求人情報会社の老舗として転職・人材分野に蓄積されたノウハウがある。
【ナースではたらこ】は、「はたらこねっと」「バイトル」などでおなじみのディップ株式会社が運営。
全国各地の医療機関情報を網羅していますが、1都3県の求人に強いので、
東京、神奈川、千葉、埼玉での就職を考えている看護師さんは、まずここに登録しておきましょう。
看護のお仕事
※看護のお仕事が選ばれる理由
1.全国各地に支店があるので、全国どちらにお住まいの方でもサポート可能。
しかも各地域に専任のコンサルタントがいるので「地域密着型」の提案・対応があるのが助かる!
2.看護師さんの生活に合わせた「24時間電話対応」も行っています。
3.累計年間登録数は、業界最大級の11万人以上。
業界最大級の非公開求人(=好条件求人)も多く保有。
実際に医療機関に足を運び、電話だけでは得られない職場の状況を踏まえた提案をしてもらえるのが良さ!
医療業界を熟知したキャリアコンサルタントがていねいに対応し、給与などの個人で行うと難しい条件交渉もしてくれます。
また、無理に転職を勧めることはないそうです。
看護師さんの人生が少しでも良くなるような働き方がわかるキャリアセミナーや、看護師さんのための美容イベント等の開催も行っていますね。
あなたにも良い職場が見つかるよう願っています。
仕事とプライベートの両方を楽しめるライフスタイルが作れるよう、
同じ看護師として応援しています!
仕事に自信をなくした看護師さんへ
・新卒1年目で、つぶれるようにして辞めた
・もう少し頑張ったけど、3年目ぐらいに病棟勤務がつらくて辞めようとしている
こういう感じで、働く自信を失ってしまった看護師さんがいると思います。
病棟で働くことに限界を感じて辞め、クリニック勤務になったら看護師ライフが充実した。
そんな経験をお持ちなので、同じような辞め方の人にアドバイスをお願いします。
嫌なことや辛いことがあったら、きっと看護師を辞めたくなってしまうこともあると思います。私も実際何度も経験があります。
しかし、看護師の働き方は無限にあります。
病棟、クリニック、施設、訪問看護、コールセンター、保育園など、それぞれ全然違った仕事内容ですが全て看護師が働くことのできる職場です。
自信を失ってしまっている看護師さんには、
「看護師が働ける場所は本当たくさんあるんだよ。その中で、あなた自身が働きやすい場所と働き方と見つければいいんだよ」と伝えたいです^^
そんな方へ面接担当視点でアドバイスもください
例えば私の職場はクリニックでありながら外来診察のみでなく訪問看護と訪問診療もやっています。
そこで
「貴院は外来のみでなく、訪問看護、訪問診療と幅広く取り組みされていると拝見しました。一つの職場でさまざまな分野を学べるという点に魅力を感じました。そして私は急性期で3年働いた経験がありますので冷静な判断、対応をすることができます。」
などしっかりあなたの職場を理解しているよとやる気を見せつつ、自分はどう貴院の役に立つかをアピールできると受かりやすいかなと思います!
正直経験年数が多いからと有利とは限りません。年齢層を合わせたい職場もあれば、院長次第で若い子を取るところもあります。
全てタイミングと職場の方針次第なので経験年数が浅いからと言って自信を無くさずに、転職したい職場にはどんどん行ってほしいなと思います。
https://nurse-ouenka.com/14442-2/