今回の参議院選挙で看護連盟内部候補のセンセは、どうにか当選しました。

得票数を見ると約15万票で175万人(潜在含めれば250万人)いると言われる看護師の1割に満たない得票であるのと同時に、固定票18万票も下回るものでした。

これが意味するものとは何なのでしょうか。

この議員さんの前の任期中にはコロナ禍があって、その時の看護協会や厚労省の対応の記憶が、多くの看護師の中にあると思いますし、その後の看護師が置かれた状況も同様です。

コロナ禍での看護協会の対応は多くの看護師を納得させるものだったのでしょうか。

当時の看護協会の会長の会見は、「現場看護師は使命感を持って頑張っています。」と訴えたところまでは良かったのですが、「菅総理には感謝しています。」を繰り返すところで???となってしまいます。

さらには当時から死屍累々の状態の看護業界にあって、「潜在看護師は戻ってきて」アピールです。

そして協会の対応はほぼそれっきりで、さらにはTOKYO2020へのボランティア看護師の供出まで行っています。

コロナ現場の看護師達は囚人のような生活を強いられる一方で、それに対する見返りは何もなく、補助金は何処へ行ったの?状態です。

そしてその後は5類に変更になり、世間が通常生活に戻る中でも、看護師達には2類の時と変わらない対応が求められ続けます。

看護師の職場である多くの病院では補助金も打ち切られて、物価高の中の診療報酬が兵糧攻め状態で、待遇も目に見えて悪化し続けます。

これで看護師を続けるには無理がありますが、これに対して看護協会がした事と言えば、「やりがい」と「使命感」、「看護の魅力」アピールの精神論全開です。

連盟の方と言えば、ベースアップ加算料をはじめとする加算によって、待遇改善アピールですが、それを上回る形でボーナスカットはもちろん、各種手当てを削られて年収ベースでダウンする看護師が続出しています。

そして迎えたのが地方から急速に進む看護現場の崩壊で、これを止める手立ては何も講じられてはいない有り様です。

これらに対してもこのセンセは国会質問をアピールしていますが、型通りの原稿を読んで、総理がまた型通り原稿を読んで返すもので、具体策も言質も何も得らずに、日を追うごとに現場の状況は悪化していきます。

看護師の待遇改善のための補正予算案が用意されているそうで、次の国会に提出予定だそうですが、何故に選挙の前にやらなかったのかが疑問過ぎますし、与党議員の立場であれば「絵に描いた餅」をアピールするよりも、実績を強調すれば、多くの納得が得られます。

こんな有り様なので、この議員さんは落選してもおかしくはない思っていましたので、ほぼ最下位とはいえ当選は意外ですらありました。

参議院は解散がないので、今後6年間は上級国民の生活が保障されますが、この議員さんが何をするのかは看護師として注目はしていこうと思います。

特に今年度末には今年以上の現場崩壊が予想されますが、これへの対応も見ものです。

広告

スポンサードリンク


 

※当サイトは広告を利用しています。

 

↓↓↓
共働き夫婦が 夕飯を作れない悩みを ミールキットで解決

病棟の仕事がつらい看護師さんへ
↓↓↓

← トップページに戻る


≪≪ 応援してくれると嬉しいです

励ましの言葉

 

コメントはまだ投稿されていません。
励ましの言葉を投稿してみませんか?

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

HTMLタグは使用できません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください