歴史の授業を受けられた方で、鎌倉幕府の存立原理は「御恩と奉公」で、鎌倉殿が御家人の領地を保障し、御家人が幕府の役割を果たす相互関係であったとお聞きになられたかと思います。

御家人が命懸けで幕府のために戦う見返りとして、新恩給与という新たな領地を与えて報いる事も重要な要素です。

看護協会の研修で、表題は忘れましたが某大規模病院の看護部長を勤められて、その後に看護大学の教授をされている方が講師の研修に参加させられました。

この方の学位や専門の研究分野などの言及は特にありません。

この講師の先生の経歴からお察しできるかと思いますが、内容的には精神論とお若い頃の武勇伝と言った内容が半日ほど続きましたを

当然のごとく聞いていると、幽体離脱を堪えるので精一杯です。

ただ、最後の「私達看護師はいつだっていざ鎌倉なんです。」というバワーワードだけが印象に残りました。

恐らくは「お前たちはごちゃごちゃ言わずに、看護に全てを捧げろ。」という意味なのかと思いますが、歴史ものの本を少しでも読んだ人なら違和感しかありません。

少なくとも講義wを受けている看護師達が鎌倉御家人なら、現在の看護界では流血の事態は避けられません。

ある者は幕府を離反し悪党となったり、幕府軍と見せかけて六波羅探題を攻める、或いは挙兵して鎌倉を攻めて幕府関係者が全滅する事態に陥ります。

現場看護師はひたすら「奉公」を要求されていますが、給与は目減りし続けて、ボーナスをはじめとする手当と削られまくってもいます。

そして「御恩」にあたるものが、「やりがい」と「使命感」、「感動する看護エピソード」というのがイカれてます。

これが700年前なら御家人達に攻め込まれた看護協会のエラい人達なんかは表参道で全員切腹となるところですが、現代である事に感謝しなければなりませんし、看護部の人達も同じです。

回りくどい話にはなりましたが、現場で働く者に正当な報いがなければ業界そのものが衰退するのは当り前ですし、「鯛は頭から腐る」の言葉通り、エラい人達がポンコツなのも滅びる原因になります。

本気で現場を守るためには働く者がそれなりに行動する必要があるように思います。

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励ましの言葉

 
今の看護業界のトップや組織単位のトップである看護部長あたりを見ていると、業界そのものが崩壊するのをただ指を咥えて眺めているだけで、さながら鎌倉幕府の実質的なトップであった北条得宗家の最後の当主であった北条高時を思わせます。
彼は病弱で若年でもあり、北条得宗家の家臣であった長崎氏に実権を奪われていた事もありますが、太平記には闘犬や田楽にうつつを抜かす暗君として描かれていました。
幕府に対する組織的な反乱である足利高氏による六波羅攻めが起きて、半月余りで幕府はあっけなく滅びてしまいます。
そこに至るまでに様々な要因はありますが、鎌倉殿と御家人の「御恩と奉公」の関係が崩れて、御家人である得宗家のそのまた家臣に過ぎない長崎氏が幕府を牛耳ってしまい、多くの御家人層が冷や飯を食う状況であった事も大きかったのでしょう。
現在の看護業界も、ひたすら増え続ける業務であったり、他職種から投げつけられる責任に対しての見返りはなく、搾取し続けられるばかりになっています。
それに加えて全方位からのハラスメントにひたすら耐え続けて、疲弊しまくる状態です。
これらに対しても看護部は現場看護師を守る事をしませんし、業界トップである日本看護協会や、お抱え国会議員も何の解決策も示す事をしませんし、動く事もありません。
この業界のエラい人達を見ていると、本当に鎌倉幕府末期の北条高時を見ているようです。
現代の看護師達は弓矢や刀を手に襲いかかる事は多分ありませんが、一斉に現場を去る事であっけなく現場は崩壊しますし、それが全国的になれば業界そのものが吹き飛ぶ事にならないとも限りません。
「私達はいつだっていざ鎌倉なのです。」と仰った講師の先生も鎌倉時代のそんな時事を少しは考えてみられてもよろしかろうと思います。
  • 名無しのナースさん さんより
  • 2025/09/03 14:35

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