経営コンサルタントが入っている当院ですが、そろそろ職場を去る時が近いと感じる今日このごろです。

かなり前から理事長は口を開けば、「経営が苦しい」が挨拶代わりでしたが、ついに経営コンサルが入るようになって職場の崩壊が加速しています。

まず、看護師である我々の給与明細の項目が、これまで本給だったものが、「第一本給」「第二本給」「特別手当」に分けられました。

これに対する説明は「総額ではこれまでの本給と同じなので、心配しないで欲しい。」というものでした。

わざわざ、こんな事をしておいて変わらない訳がなく、ボーナスの総額という形で表れましたが、予想通りと言うのか以前と月数は変わらないものの、特別手当の分を削った計算です。

そして「経営の改善によって、ボーナスの増額も検討する。」という事で、消耗品が安物に変わり、数量管理がやたらとシビアになりました。

そして、病床稼働率と外来患者数を毎日のように朝礼で発表するようになり、「他院からの紹介を積極的に受ける方針」を打ち出したりもしています。

つまりは、他所で問題を起こした患者も断らないという事で、病棟も外来も治安が悪化してトラブルが絶えません。

こうなると現場が疲弊し始めて、退職する看護師が増えてきます。

これに対しては派遣看護師で穴埋めを図るのですが、元々粗悪だった人間関係が、さらに劣悪になります。

派遣看護師の入れ替わりも激しく、既存の看護師に負担が集中し、また看護師が退職する負のループに入ります。

その中に、インシデントやアクシデント、クレームの増加に、さらには訴訟まで抱えてしまいました。

こうなると高額なコンサル料と派遣看護師のマージンだけではなく、余計な経費が嵩み、経費削減や稼働率向上でどうにかなるものではありません。

そこまでなっていても、理事長家族の不労役員はそのまま残っているあたりはいかにもです。

向かう先は売却されてどこかの植民地になるか、閉鎖なんかもあるかも知れません。

そんな先行きしかないところに、残る必然性はどこにもないので、適当な理由をつけて受け取るものを受け取って、消えるしかなさそうです。

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