NHKニュースで看護師の減少が取り上げられていましたが、その原因はここ数年続く看護専門や看護短大の閉鎖による供給不足との分析でした。
現場で働く看護師の皆さんなら察しがつくと思いますが、取材先は皆さんの強い味方である日本看護協会です。
ここのお抱え議員が参院選前に、「看護師不足は養成所の閉鎖による供給不足だ。政府は対策を。」などとわざとらしく国会質問をしていました。
この分析がいかに的外れなのかは、現場で働く看護師ならよくご存知かと思います。
そもそも新卒人口のピークだった平成初期に比べて、新卒人口は半分以下になっているにも関わらず、看護専門や看護大学は2倍以上に増えていて、入るだけならほぼフリーという状況です。
30年前は珍しかった看護大学も乱立させて、一部を除いてボーダーフリーです。
そうなればぎちぎちのカリキュラムで、大卒資格も得られない看護専門へ行く意味などありません。
数の問題から言えば、人口減少局面にあるにも関わらず30年前の2倍以上の供給があって、本来なら相当にダブつくはずです。
にも関わらず現場で働く看護師が減少して、地方を中心に病棟閉鎖や規模縮小が起きているのは、供給以上に現場を去る看護師が大量に潜在看護師になっている事を示しています。
ここからが本来大事なのですが、現場看護師が去る理由です。
無理のない勤務シフトで、十分な給与を得られて働けていると感じる看護師がどれだけいるのでしょうか。
給与面に関して、医労連の調べで満足していると答えた割合は10%程度です。
労組のない病院や施設は8割以上なので、全体からすればそれ以下になるものと推測されます。
キツイけど普通の仕事よりもそこそこ稼げて、安定していると言われていたのは今は昔で、時給ベースで飲食チェーンよりも安いまであります。
勤務パターンに関しては最近は減りましたが、逆循環3交代か、17時間前後続く長時間夜勤の変則二交代制が基本です。
夜中に17時間休憩もなしに働いて、後半まで元気でいられる訳もなく、事故のリスクにまで曝されます。
そのダメージは心身に蓄積されてもいきます。
そんな労働環境で人は穏やかではいられるはずもなく、人間関係はもはや修羅の巷と化しているところも少なくありません。
むしろそれが当り前ですらあります。
これで定年まで現場で働き続けろというのは、どだい無理な話です。
東京表参道のキラキラの本部ビルで都心ライフをお楽しみの日本看護協会の方々は「供給不足」で、現場看護師が不足していると仰せですが、現場看護師の肌感覚と大きくかけ離れている事がよくわかります。
根本的に分析が間違っていれば、問題解決に至らないのは当然過ぎる話でもあります。
この間違った分析に至る原因は、日本看護協会の会員のほとんどである現場看護師の話をロクに聞いていない可能性が非常に高い、もしくは意図的に無視して現実から目を背けているものかとも思われます。
現場に蔓延るラダーやら看護必要度など、何の役に立っているのか意味不明な書類仕事の大半が、日本看護協会からのお達しで課される事が多いのです。
一度増えた仕事はオミットされる事なく、どんどん積み上がり、現場を圧迫し続けます。
その事からも表参道では現実から目を背けている可能性がかなり高いと言えるでしょう。
NHKにしても今さら看護師不足をニュースにして、しかも間違った分析を垂れ流してしまう事にもいい加減さを感じずにはいられません。
現場で働く看護師の皆さんなら察しがつくと思いますが、取材先は皆さんの強い味方である日本看護協会です。
ここのお抱え議員が参院選前に、「看護師不足は養成所の閉鎖による供給不足だ。政府は対策を。」などとわざとらしく国会質問をしていました。
この分析がいかに的外れなのかは、現場で働く看護師ならよくご存知かと思います。
そもそも新卒人口のピークだった平成初期に比べて、新卒人口は半分以下になっているにも関わらず、看護専門や看護大学は2倍以上に増えていて、入るだけならほぼフリーという状況です。
30年前は珍しかった看護大学も乱立させて、一部を除いてボーダーフリーです。
そうなればぎちぎちのカリキュラムで、大卒資格も得られない看護専門へ行く意味などありません。
数の問題から言えば、人口減少局面にあるにも関わらず30年前の2倍以上の供給があって、本来なら相当にダブつくはずです。
にも関わらず現場で働く看護師が減少して、地方を中心に病棟閉鎖や規模縮小が起きているのは、供給以上に現場を去る看護師が大量に潜在看護師になっている事を示しています。
ここからが本来大事なのですが、現場看護師が去る理由です。
無理のない勤務シフトで、十分な給与を得られて働けていると感じる看護師がどれだけいるのでしょうか。
給与面に関して、医労連の調べで満足していると答えた割合は10%程度です。
労組のない病院や施設は8割以上なので、全体からすればそれ以下になるものと推測されます。
キツイけど普通の仕事よりもそこそこ稼げて、安定していると言われていたのは今は昔で、時給ベースで飲食チェーンよりも安いまであります。
勤務パターンに関しては最近は減りましたが、逆循環3交代か、17時間前後続く長時間夜勤の変則二交代制が基本です。
夜中に17時間休憩もなしに働いて、後半まで元気でいられる訳もなく、事故のリスクにまで曝されます。
そのダメージは心身に蓄積されてもいきます。
そんな労働環境で人は穏やかではいられるはずもなく、人間関係はもはや修羅の巷と化しているところも少なくありません。
むしろそれが当り前ですらあります。
これで定年まで現場で働き続けろというのは、どだい無理な話です。
東京表参道のキラキラの本部ビルで都心ライフをお楽しみの日本看護協会の方々は「供給不足」で、現場看護師が不足していると仰せですが、現場看護師の肌感覚と大きくかけ離れている事がよくわかります。
根本的に分析が間違っていれば、問題解決に至らないのは当然過ぎる話でもあります。
この間違った分析に至る原因は、日本看護協会の会員のほとんどである現場看護師の話をロクに聞いていない可能性が非常に高い、もしくは意図的に無視して現実から目を背けているものかとも思われます。
現場に蔓延るラダーやら看護必要度など、何の役に立っているのか意味不明な書類仕事の大半が、日本看護協会からのお達しで課される事が多いのです。
一度増えた仕事はオミットされる事なく、どんどん積み上がり、現場を圧迫し続けます。
その事からも表参道では現実から目を背けている可能性がかなり高いと言えるでしょう。
NHKにしても今さら看護師不足をニュースにして、しかも間違った分析を垂れ流してしまう事にもいい加減さを感じずにはいられません。



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