癌の末期、90代のおばあさんが入院してきた。
認知症もあって夜間不眠、帰りたい、おじいさんが待っとるからと興奮する事もあった。
正直、忙しい時は勘弁してくれよとイライラして対応する事もあった。

状態は横ばいだったけど、病状が落ち着いているときに院内のデイケアに参加してもらった。
最初はもう帰らせて、家に帰るからと繰り返していたが、気分転換になればと手浴足浴をしてみた。
話の流れで昔、おじいさんと行った旅行の話をしてくれた。
今まで見たことないくらい穏やかな顔で話すその人は認知症患者ではない普通のおばあさんだった。
その日はありがとう、気持ち良かったとニコニコと部屋に帰ってくれた。
またデイケアに参加出来たら、洗ってあげて話してあげたら良いかなぁと思った。

次の日に緩和ケア病棟に移り、しばらくして亡くなったことを聞いた。
転棟の時にデイケアの時のことを喜んでいて、また行くわなと言っていたと同僚ナースから聞いた。

泣きそうになった。

天国ではしんどいのは無くなりましたか?
帰りたがってた家に帰れたかなぁ。

これを書いてる今も涙が出る。

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励ましの言葉

 
医学的には 癌の末期



よくあることだ よくある患者だ 気にすることは何もない



気にはしないが 何処からなのか セリーヌ・ディオンの歌が聴こえる



そして 見える光景は 大海原とタイタニック



人生のフィナーレで見た光景は 人生半ばで過ごした あの光景



人生という名の航海を 理想的な看護のおかげで おばあさんは 思い残すことなく幕を閉じることが出来た



出来ることなら おばあさんは 最後に一言 君に言いたかったことだろう



ありがとう と
  • ジャック・スパ郎 さんより
  • 2018/09/29 16:11

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