病院で働いていて、他の仕事もしてみたいな、なんて思っている方もいるかもしれません。
実は、私も病院で働きながら派遣の仕事をしていた事があるのです。
今回は、その実体験をお話ししたいと思います。
目次
■病院で働きながら派遣で働こうと思った理由
私の場合、以下のような理由で病院と派遣のダブルワークをしたいと考え始めるようになりました。
① 進学を検討していた
もともと私は、ある程度看護師として経験を積んだら進学をして研究をしてみたいなぁなんていう漠然とした考えを学生時代から持っていました。でも、そのためには学費も払わなきゃいけないですしそれまでの奨学金の返済も残っていますし、学校に通っている間は忙しくて働けない可能性だってあるので、早い段階からお金を貯めておかなきゃと考えるようになりました。
② 経験を積みたかった
病院で働いているとどうしてもその病院のやり方やその部署のローカルルールみたいなものに慣れてしまいます。でも、私は他の方法などを知って色々な経験を積んでみたかったので、ダブルワークをすることを検討しました。
③ 空いている時間を有効に使いたかった
もともと学生時代から予定を詰め込むことが好きで、休むことをあまりしない習慣になっていたので、休日に家でダラダラと過ごすことが出来なかったのです。さすがに入職当初は勉強で手一杯で休日はほぼ無いに等しかったのですが、次第に業務に慣れてくると何もやることがない日が出来てしまって逆にストレスに感じる日もありました。習い事をしたり友人と遊んだり、勉強をしたりしても、どうしても時間をもて余してしまうということがあったので、折角なら勉強になることに時間を使おう、と思って派遣の仕事を始めました。
④ 看護師の友人が派遣のダブルワークをしていたから
派遣の仕事を始めたのは、これが決定的だったかもしれません。恐らく、自分の周りにダブルワークをしている看護師が居なければ、①~③のように考えていても派遣看護師の仕事を始めていなかったと思います。そもそも、病院で働きながら派遣の仕事をしていいのかよく分からないですし、自分1人だけがダブルワークをしていたらどうしようなんて考えていて、行動に移せなかったと思います。
■どんな仕事を探したのか
病院内で私の働いていた病棟は、急性期の重症な患者さんが多く入院していました。
そのため、慢性期の患者さんと接する機会があまりなく、ケアのやり方や急性期を脱したらどのような経過をたどるのかほとんど分からなかったのです。
また、今までと違うような環境で働いてみたいと思ったこともあり、在宅系の仕事を始めることにしました。
私がまず始めたのは、訪問入浴です。これは、派遣会社の担当者さんに勧められたということもありますが、訪問入浴というサービスがあることを全く知らなかったので経験したいと思いました。
今まで働いていたところが急性期の病棟ということもあり、ボタンがないような寝衣の着脱をほとんど経験したことが無かったので本当に苦手だったんです。
訪問入浴のお仕事を始めて最初の頃は、どうやって着替えさせて良いのか全く分からなかったのですが、徐々に慣れてくることが出来ました。
また、塗布薬の種類を沢山知る事ができ、医師によって薬の出し方が同じだったり、違ったりすることを知れたのでとても勉強になりました。
訪問入浴の仕事が慣れてきた頃に、新しくデイサービスの仕事を始めました。
というのも、他のサービスを見てみたいと思ったからです。
また、デイサービスの派遣の場合、業務時間が短い事もあったので、自分の予定の都合を見て勤務調整をしやすかったと言うことも理由にあります。
訪問入浴の利用者さんとは介護度が違って、人前で話す事を要求される時もあったのでコミュニケーションの勉強になりました。
私がダブルワーク中に経験したのは、この2つの職種が主ですが、仕事の探し方としては、心身ともに本業に支障が出ないことを優先して考えました。
というのも、体力的にも精神的にも大変過ぎると、病院で勤務をしている時に疲労が溜まってしまって良いパフォーマンスが出来なくなってしまうからです。
今まで学んだこと以外にも色々な事も学べる上、気分転換にもなるので派遣とのダブルワークはお勧めですが、自分の無理のないように勤務調整をすることが大事だと思います。
私以外にも病院とのダブルワークをしている看護師は、周りに言っていないだけで多いのかも知れません。
もし、ダブルワークを検討しているのであれば、始める前にダブルワーク経験者のお話を色々見聞きしてみるのも良いかもしれません。身近に居なければ、ネットなどを使って話を聞いてみることもお勧めです。