夜勤専従看護師への転職を考えた場合、どうしても気になるのが給料の問題でしょう。
一般の看護師の給料も十分にサラリーマンと同等、あるいはそれ以上の給料である事に違いはありませんが、転職することによって生活のレベルが大幅に下がってしまうのは避けたいと考える方も多いはずです。
よく聞く夜勤専従看護師の給料の話ですが、この勤務帯は夜勤専門であるため、夜勤手当の関係で給料が高いと言われています。
しかし、実際のところは、驚くほど高いと言うわけではありません。
短期的なものの見方をすれば、20代新人時代の給料と比較すれば、夜勤専従看護師の給料は高い水準にあると言えますが、20代も半ばに入り、中堅からベテランと言われる世代になる頃には夜勤専従看護師と一般看護師の給料に開きはなく、40代に近くなる頃には一般看護師の方が給料がよくなる傾向にあります。
夜勤手当があるのだから、夜勤専従看護師の給料は高いはずじゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、勤続年数が増えれば、相応に昇給と言う可能性も出てきます。
また、同じ職場に長く働くことで昇格などで手当ても増えます。
そうしたトータル的な面を見れば、夜勤専従看護師として働くことのメリットは、新人時代、出産後の育児休暇後のブランク明け、家庭と仕事を両立させるためのパートで、言った限定的な状況にある方にオススメできる勤務形態と言えるかもしれません。
少なくとも、健康的で未婚、長く同じ施設で働く気のある看護師にとっては、夜勤専従看護師への転職は金銭的メリットは少ないと言えるでしょう。
逆に夜勤専従看護師へ転職することで、将来的な給料の問題はマイナスになることも考えられるわけですから、転職はよくよく考えて行う必要があるでしょう。
不規則なスケジュールから開放されたいと考える方も多いですが、プライベートの充実と金銭的安定のどちらを優先させるかが転職の際の基準となるはずです。