先日放送された「ガイアの夜明け」が看護師の間で結構話題になっています。
内容は各地起こっている看護の現場崩壊を扱ったものです。
その中である病院の看護部長が「大量退職が止まらない」と涙を流す場面がありました。
その原因としては言うまでもなく、皆さんご存知の通り職場環境や待遇悪化です。
その中には心身を病んで退職に至った人も相当数含まれています。
その原因をその看護部長一人に求める事ができないのは重々承知はしていますが、そうなる前に看護部長として何をしてきたのでしょうか。
職場環境の悪化の原因としては、各方面からのハラスメント行為であったり、他部署から投げつけられたりして増え続ける一方の業務、放置される看護師同士の人間関係に起因するトラブルなんかもあります。
もちろん、給与面での収入減少の問題も含まれていて、それらが複合的に絡み合って看護師の退職が相次ぎ、さらに過酷な状況に追い込まれる負の連鎖と言っても良い状況です。
給与面に関しては看護部だけではどうにもならない部分はあるかも知れませんが、その他に関しては看護師を守るという事をしてこなかった責任がかなりあるように思います。
看護部長がカメラを向けられて、これ見よがしに涙を流す前に、現場看護師が苦渋の決断を迫られてきました。
もっと言えば、新卒を大量に入れる事に執心していて、既存の看護師を大事にしてこなかったツケでもあります。
看護部長が涙を流したところで、これを見た看護師達はどう思う事でしょうか。
「そうなるまで何をしていた?」という感想が少なからずある事でしょう。