夜勤帯で急変、すでにベッド周りに15人ぐらい人がいたから、日勤で記録が残ってた私はあんまり人がいても邪魔かと思って自分の仕事をしてた。日勤リーダーも仕事を終わらせようと頑張ってた。「急変してるんやから来いよ!人おるやろ!」って叫んだ医師、気持ちはわかる。でも、すでに2時間残業してて、私シングルで小学生の子どもが1人で家にいるんです。ご飯も食べずに。家庭のために仕事をしてるはずが、家庭を犠牲にして、情けない。結局4時間半残業して、子どもはご飯も食べずに寝てしまった。辞めたいって言ってるのに辞めさせてもらえない。退職代行しかないのかな。
ふと病棟休憩室の小さな本棚に、「置かれた場所で咲きなさい」という10年くらい前のベストセラー本が置いてあるのが目に留まりました。
ジャンルとしては自己啓発本のようなものかと思いますが、作家さんはカトリックの修道女というお方です。
以前に目を通した事がありましたが、率直な感想としては精神論と言いますか、結構無責任な綺麗事が書かれているなというものでした。
あくまで個人的な感想ですが、それだけ私が荒んでいるのかもはしれませんが。
その本が置かれている当病棟の環境ですが例えるなら、枯葉剤の撒かれた砂漠に、宇宙放射線が降り注ぐような環境です。
新卒含む新人が入って来れば、いきなり攻撃を仕掛けるようなマネをしますし、技術面や業務についてまともに教える事ができる人間もいません。
給与面も恵まれてはおらず、休日に関しても日数的にはもちろんの事、休日に研修やら病棟会やカンケンなどで潰される事もしばしばです。
それでいて病床稼働率にばかり目が行くので、人員不足のところに他所を強制退院になったような患者や、「熱心なご家族」で現場は疲弊しまくっています。
新卒と中途入職者が3年定着するのは1/3にも満たないような職場環境です。
上層部も一応、問題意識はあるような雰囲気を出してはいますが、「新入職員の定着に努めましょう。」というばかりで、何の改善も図るつもりもなさそうです。
もう少し現場の話を聞く気があれば、具体策の打ちようもあるのでしょうけど。
誰が置いたかは知りませんが、「置かれた場所で咲きなさい」を置いたところでどうにもなる環境ではありません。
妖怪や化け物以外の生物が生育できる環境を整えないと、花を咲かせるどころの騒ぎではありません。
上層部も派遣看護師で誤魔化す事をしないで、根本的解決を図らないと、将来はないでしょう。