某地方の県の三次医療圏の事ですが、中核病院の機能を新設される民間公的医療機関に集約されるとの事です。
この圏内に県立総合病院が二つあるのですが、後方病院として、民間委託で運営される事になりました。
地方あるあるなのですが、民間病院と県立病院では看護師の待遇格差があり、新設の中核病院でも看護師集めに苦労しているとの事で、民営化される県立病院でも待遇切り下げで、退職希望が相次いでいるとの事です。
こうなると地域全体の看護師の待遇の相場感は押し下げられる事になり、地域で働く看護師が逃げて行く事になってしまいます。
同じ県内の別の圏域では医師や看護師の不足で、500床近い規模の公的な総合病院がほぼ閉院に近い形での規模縮小を行っていました。
この地域では現在でも新卒で三交代夜勤に入っても、手取りは良くて20万円台前半で、二十万円に届かないところもあって、30万円に届くには20年で行けば順調なくらいです。
それがさらに下がる可能性が高いのです。
元々、大都市と地方では看護師の待遇に大きな開きがありますが、国レベルで対策しないと地方から不可逆的な医療崩壊が進む事になります。
身内に来年看護師免許を取得予定の者がいますが、これではとても地元での就職を勧める訳にはいきません。