師長が本当にヤバいとかそんなレベルで語れる人物ではなく、危険人物と言えるものだ。
初対面の人が受ける印象は表面上、ニコニコしていて猫撫で声で話すので優しげなものだというが、直感的に違和感を覚える人もいる。
まず驚いたのは責任回避能力の高さで、病棟運営上の不都合があった場合にはスタッフが非協力的であった事などが原因であったなどとして、スタッフの名前を挙げて看護部長に報告するなど。
師長は病棟内に5名ほどの取り巻きを従えているのだが、彼女らを使って気に入らない人物の言動や行動のチェックを行なっている。
些細な愚痴や不満を口にした事や、伝票類の忘れなどのミスを逐一報告させたり、他のスタッフからの悪評を誘導尋問の形で引き出したりも。
最悪なのはトラブルメーカーと言われる患者から話しを聞く振りをして、特定の看護師の不満やクレームを引き出し、さらに悪印象を吹き込む行為をする事だ。これに関しては実際に聞かれた患者から私に「こんな事言われた。」と教えてくれた事なので間違いない。
それらについて言われた看護師には二言三言あるものの、話しらしい話しはなく、代わりに看護部長のところへ「繰り返しの指導に応じない。」という形で報告がいく。
これを繰り返しやられた看護師は確実に病んでいき、鬱に追い込まれて長期の病休に入るか、退職に追い込まれる。
退職後に更に最悪の状況に追い込まれた看護師もいる。
上層部も含めた周囲を巧みに操作して気に入らない看護師を追い込むやり方は周囲が傍目からは気づきにくいし、分断や孤立を狙ってよりダメージを大きくさせるし、単なる個人的なパワハラより悪質な手口だ。
そしてこの人物の恐ろしさを実感したのは不幸な事故で患者が亡くなった時にはさめざめと泣きまねをしていたのだが、退職後に更に最悪の状況になった看護師に対しては無反応で平然としていた事だった。
安易にサイコパスなどという言葉は使うべきではないと思うのだが、この人物を表す言葉として他に思いつかない。
看護部長も決して賢明な人物ではないが、いい加減にこの人物の異常さに気づいてもらいたい。周囲を操作して特定の人物を追い込む手口も異常なら、そこに患者まで巻き込む事は許される事ではない。
社会生活の中で権限を与えて、放置してはならない種類の人物がこの師長だと思う。