今回は美容皮膚科で勤務する看護師の悩みで意外と多い、機材の扱い方について説明します。
美容皮膚科には、クリニックにもよりますがレーザー治療・光治療・熱治療に使われる機器を10種類から20種類程度取り入れています。
この中で看護師が施術を行う機器は5種類程度ですが、機器の立ち上げ・施術後の機器の清掃・施術前の機器の設定は看護師の仕事となります。
美容皮膚科で使用される機器は、使用方法を間違えると大きな事故につながる危険性がありますので、基本的な機材の使用方法については熟知しておく必要があります。
機材の扱い方はしっかりと指導を受けると思いますが、とにかく種類が多いため一度では覚えきれなかったり、教わっていないエラーコードが発生することもあるかもしれません。
分からないからといってあいまいなまま操作することで思わぬ不具合が生じたり、事故がおこることもありますので、遠慮せずに先輩に使い方を確認したり機材の説明書を確認しましょう。
また、医師が施術を行う機材の扱い方は、看護師だけでなく医師に質問してみるのもよいかもしれません。
施術がスムーズに終了するよう、介助方法やセッティング方法のコツも把握しておくとなお良いです。
医療は日々進歩していますが、美容の世界も例外ではありません。
そのため新しい機材が導入されることも多いです。
クリニックで研修が行われるとは思いますが、新しい機材が入ったら必ず説明書を読み扱い方や注意点などを確認しておきましょう。
美容皮膚科で比較的多いインシデントが、機器の設定ミスです。
施術室のセッティングは基本的に看護師の仕事となりますが、セッティングの段階でカルテに機材の出力の設定値が記入されていることもあります。
そのような場合には、機材の位置や使用する物品の準備とともに機器の出力設定も行っておきましょう。
医師も看護師もお互いが出力設定を行っていると思い、設定を確認せず施術をしてしまうというアクシデントを防ぐことができます。
また、クリニックによっては看護師が出力設定を行ってはいけない機器もありますので、勤務先の方針に従いましょう。
機材の数が多く、覚えるのが大変ですが慣れてしまえば簡単なものが多いです。
事故につながらないよう、わからないことはわからないままにせず、しっかりと勉強をしておきましょう。