今回は、美容皮膚科で勤務する看護師の役割について説明します。
美容皮膚科の看護師の最も重要な役割は患者様が悩んでいること・不安に思っていることを確認し解消できるように努めることです。
施術の中にはすぐに効果が見えづらく、何度か施術を受けることにより効果を実感することができるようなものもあります。
当然何度も施術するということは、何度も来院していただかなければなりませんが、不安に思うことが解消されないクリニックに何度も足を運ぶ方は少数だと思います。
つまり患者様の不安をいかに解消するかによって、その患者様がまた来院したいと思うかどうかが大きく変わってきます。
他の診療科とは違い顧客を獲得することやリピーターを増やすことも必要となりますので、患者様との信頼関係をしっかり構築することはとても重要となります。
看護師は主にカウンセリングを通じて、不安などをしっかりと確認することになりますが、不安なことや疑問点が後から出てくることもありますので、カウンセリング中だけではなく施術中・施術後にも患者様に質問などがないかどうか確認するようにしましょう。
疑問を医師に伝えた方が良い場合などは、患者様から伝えるよう促すだけでなく、看護師が患者様と医師の橋渡し役となり医師に伝えることも重要な役割となります。
また、カウンセリングの中でスキンケアの悩みなどを相談される場合も多くあります。
そのような時のために、美容に関する知識をしっかりと得ておくことも重要となります。
患者様からの質問に対しては、美容皮膚科で働く看護師としてしっかりとクリニックの方針や皮膚のメカニズムなどに基づいた説明を行えるようにしておきましょう。
さらに、患者様に目標・手本とされるように美しくいることも重要な役割です。
役割というと大げさと思われるかもしれませんが、美容皮膚科で働く看護師は患者様から美容のプロフェッショナルとして見られます。
厳しいようですが、施術についての説明は同じでも説明をする看護師の見た目によって説得力が変わるのは事実です。
美人でなくてはならないというわけではなく、化粧・髪型などの身だしなみや立ち居振る舞いに注意し、自分をより美しく見せられるように努力することも必要です。
また、美容皮膚科には健康な方が美しくなりたいと来院されるため、病院というよりもエステサロンに近い感覚で来院される方がほとんどです。
そのため患者ではなく客としての扱いを求められますので、しっかりとした接客応対を行うことも重要です。
他の診療科に比べ、美容皮膚科の看護師の役割は少し特殊だと思われるかもしれません。
ですが、患者様の立場に立つという点では他の診療科と変わりませんので、あまり大げさに考えずに頑張ってくださいね。
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美容皮膚科で実際に勤務してみて、驚いたことや他の病棟とは違うなと思ったところをクローズアップして書きました。