今回は美容皮膚科で勤務する看護師が悩むことが多い、ノルマについてとノルマ達成に向けてのアドバイスをしたいと思います。
まず美容皮膚科におけるノルマとはどのようなものかを説明します。
ノルマには大きく分けて二種類あり、それは件数のノルマと売り上げのノルマです。
一見、件数ノルマ方が達成しやすそうに聞こえますが、ただ契約をとればいいというわけではなく指定された契約(例えばフォトシルクやサーマクールなど)の件数のノルマを科せられることがほとんどです。
また、基本的にノルマは個人に設定されていますが、クリニックによっては全体でのノルマが設定される場合もあります。
個人ノルマの場合は、達成状況は個人の責任になるため周囲に負担がかかることはありませんが、顧客の取り合いになることがあります。
全体ノルマの場合は、全体の士気が上がり連帯感が生まれやすいものの、個人の営業がうまくいかないことで周囲に負担がかかることもあります。
ちなみにノルマが達成できないとどうなるのかという質問が多いのですが、ノルマ不達成でも特に罰則はないクリニックがほとんどです。
しかし、賞与にノルマの達成状況がかかわる場合があり、あまりにも達成率が低いと退職を勧められることもあるようです。
退職を勧められなくとも、人間関係が悪化し職場に居づらくなることもありますので、できるだけノルマは達成したいところです。
とはいえ、どうすればいいかわからないという方向けへのアドバイスをしたいと思います。
ノルマを達成するためには、とにかく営業あるのみです。
とはいえ、やみくもに営業しても患者様の心は掴めません。
患者様の心を掴むためには、まず患者様の立場に立って考えることが必要です。
基本的には、患者様との会話や表情などから患者様に他の悩みがないかリサーチしてそれにかかわる施術をお勧めします。
おすすめの営業タイミングは、施術後です。
患者様自身が改善したいと思っているポイントをおすすめすると、より成功率が上がるのでカウンセリングなどで事前に悩みを聞いておくとよいです。
勧誘を嫌がる患者様も多いため、一度軽くおすすめしてみて、反応が良くない場合はすぐに引くことも肝心です。
また、施術にかかる料金を隠して営業すると、患者様の不信感につながりますので避けましょう。
営業に関しては、相手のあるものですので、必勝法はありません。
努力はしているのにどうしてもノルマが達成できない場合には、上司や同僚に相談して自身の営業方法を見直してみましょう。