過去に一時期、夜勤専従看護師として働いたことがあるのですが、ここだけはやめたほうがいいという部署があります。
それはICUです。
夜勤専従看護師は仕事が楽と聞いていたのに、実際に働いてみたら予想以上の忙しさで割に合わないと感じました。
人の話を聞くと、夜勤専従看護師は夜勤だけで月の勤務も少ないし、給料もいいという話でしたが、そんなことはありませんでした。
夜勤専従看護師として応募して採用後に配置された場所はICUでした。
きっと、同じ夜間専従でも一般病棟であれば患者の多くは寝ているし、見回りなどをすればいいだけなのでしょう。
でもICUともなれば、そうそう簡単な話ではなくなります。
少々の変化が命取りになる可能性のある患者ばかりの場所ですし、いつ急変するかも分かりません。
夜間の緊急手術もあれば、ICUシンドロームで暴れる患者もいます。
これがまだ正職での採用ということなら、ある程度納得も出来るんです。
でも、アルバイトでの夜勤専従看護師ですから、責任の重さや忙しさは本当につらいものがあります。
それでも、不況と言われる時代に夜勤専従看護師として、ある程度時間的余裕のある仕事が出来るという部分ではありがたいと思うべきなのかもしれません。
しかし結局は、1年間勤めて退職しました。
これから夜勤専従看護師への転職を考えている方がいるのであれば、夜勤専従は楽、休みも多くて業務は気楽、なんて考えは捨てたほうがいいでしょう。
夜勤専従看護師であっても、常勤の看護師であっても、接するのは病気に苦しむ人間であると言うことは違いありませんし、甘い考えでは咄嗟の反応も遅くなり、助かる命も助けることが出来なくなってしまうでしょう。
実際、当初は理想と現実のあまりの違いに戸惑い、動きも悪くなってしまっていました。
しかし、考えを改め、自分がいるところは命の現場なのだという意識をしっかりと持つことで、乗り切ることも出来るようにはなりました。
しかしやはり、夜勤専従看護師のアルバイトでICU業務は割には合わないと思います。