侍従や医師看護師などの専属職員が充分配置されている仙洞御所にお住まいの上皇后美智子様でさえ、転倒あそばされるのに、庶民層が何故人員不足の病院や施設で転倒しないなどと考えられるのでしょうか。
特に夜勤帯などで、看護師1人で患者20名の対応をしていて、定型の業務もモリモリなのに加えて、徘徊やナースコールの無駄押し連打の中です。
その他、オムツ外しやルート類の自己抜去などももれなくついてきます。
日勤帯も夜勤帯よりも人員はいるものの、医師の対応や、検査や薬品などの対応の他、カンファレンスや謎の会議や委員会、「熱心なご家族」への対応などで人員と心身を削られまくります。
センサーマットを増やそうがKYTをやろうが、フラフラ動く患者を完全にマークする事は不可能です。
「熱心なご家族」は自分の親なんかの患者が転倒すれば、それこそ鬼の首を獲ったかのように大騒ぎです。
病棟の看護師も施設の職員も、患者や入所者が転倒しても良いなどと、全く思ってはいないので、どうにか防ぐよう全力を尽くしています。
それでも他人の行動に対して、責任を持つ事には限界があります。
「熱心なご家族」や「職場の上層部」などの現場におられない方々は、少しは想像力を働かせて理解を示して欲しいものです。
そして、余計な事で看護師や職員の心身を削る事をやめてもらえると嬉しいのです。