転職したいと考えている方は、少し待ってください。
同じ転職でも、時期によっては損をしてしまうかもしれません。
今回は、転職におすすめな時期とそうでない時期について説明したいと思います。
一般企業では、転職の時期はボーナス後の7月、1月といわれています。
もちろん例外はありますが、せっかくですから貰えるものは貰ってから退職するのは当然です。
看護師の場合はどうでしょうか。
当然、病院によりますがボーナス後に転職する看護師が圧倒的に多数です。
そのため、ボーナス後の7月、1月に間に合うよう積極的に求人募集をかける病院が多いのです。
つまりボーナス後に転職をすることで、ボーナスが貰えるだけではなく病院の求人も普段より多いということなのです。
とはいえボーナス後に辞める、もしくは転職する看護師が多いということは、ライバルが多いということになりますのでそれだけ競争率が高くなるのも事実です。
逆に転職にお勧めしない時期は4月になります。
何故かというと、4月は看護師免許を取りたての新卒が多く入職してくるため新人育成に手を取られ、既卒の指導にまで手が回らないという病院が多いからです。
そのため、自身がこれまで勤めていた診療科ではない科に入職を希望する場合はできるだけ4月は避けたほうが良いでしょう。
もう一つ注意しておきたいところが、夏季休暇・年末年始にかかる時期の転職です。
ボーナス後には夏季休暇・年末年始休暇があるため、職員はローテーションで休暇を取ることになります。
病院によっては、その時期は人手が足りないということで、転職の時期をずらして欲しい旨を伝えてくる場合があります。
また、有給休暇を消化してから転職をと考えていても、人手が足りない時期に有給休暇を取るのは心苦しいものです。
しかし転職や有給休暇は労働者の正当な権利ですので、転職の意向は早めに伝え、有給休暇についてはその際に早めから分散して取るのか・買取をしてもらうのか・退職前にまとめて取るのかを相談しておくと良いでしょう。
ここまで転職のお勧め時期とそうでない時期を説明してきましたが、現在は一部の病院を除いては慢性的な看護師不足の状態が続いています。
そのため、転職の時期について有利不利をあまり気にする必要はないといっても過言ではありません。
ここで紹介したのは、あくまでお勧めな時期ですので、自身の都合の良いタイミングでの転職をしっかり考えましょう。