これから夜勤専従看護師への転職を考えている方も多いでしょう。
夜勤専従看護師へ転職をする方の多くは、安定した生活サイクルを手に入れたい、日中などのプライベートな時間を確保したいという方が多くいます。
理由はそれぞれですが、少なくとも常勤看護師と比べて充実した生活を送ることが出来ることは間違いありません。
就職する前に知っておきたいのは、夜勤専従看護師の勤務時間です。
いかに日中の自分の時間を確保することが出来るといっても、勤務時間によっては向かない場合もあるからです。
通常、働くという以上、大きく関係してくるのが労働基準法になります。
一日の勤務時間や週間の残業時間などは、この労働基準法によって厳密に定められており、一般企業も医療機関も全ての労働者に対して労働基準法に沿って勤務時間などが決められています。
ただ夜勤専従看護師の場合には、この労働基準法での時間の制限などはありません。
病院には入院基本料算定要件というものがあり、これによって診療報酬を計算していきますが、この算定要件によって夜勤専従看護師の1カ月に勤務できる時間が制限されているのです。
具体的には、夜勤専従看護師として働くことが出来る時間は、月に144時間となっています。
例えば、1日8時間勤務として週に2日休みが取れる常勤看護師の場合には、月の勤務時間は約160時間ですよね。
休日に関しては医療機関によって変わりますので、一概には言えませんがおおかたそんなところです。
しかし夜勤専従看護師の場合、1ヶ月の出勤時間が144時間と決められているため、仮に8時間勤務と考えても月の勤務日数は18日程度になります。
1回の夜勤が10時間の場合には、月の半分以下の14日の勤務です。
勤務時間が減ることで、収入面で大きく減ることになるのでは?と言う方もいるかもしれませんが、夜勤を専門に行う事で毎回夜勤手当が付くことが多く、常勤の看護師と大差のない程度の収入を得ることも可能です。
なお、職場によって出勤時間や終業時間なども異なってきますので、何時から何時まで働くのか事前にしっかり確認しておくことも大事です。