看護師といえば常勤で3交代が一般的なので、日勤があって夜勤があると言う職業、というイメージが強いものです。
更に独身の看護師であれば、日々を仕事に追われる常勤が当たり前と言う風潮もなくはありません。
新卒であればなおさら、出来るだけ仕事をして一日も早く仕事を覚えた方がいい、というのが職場の雰囲気でもあるでしょう。
しかし、どういうスタイルで働くかと言うのは職場が決めるのではなく、自分自身が決めることであると言うことを忘れてはいけません。
独身であっても、自分のスタイルで働くことは何よりも大切です。
仮に既婚者である場合には、子どもや家庭があるため、夜勤が難しく日勤常勤を希望するという方もいるでしょう。
日勤常勤という勤務帯はそういった仕事と家庭の両立が難しい人のために設けられているもので、独身者はシフトに夜勤が入るのはあたり前、という考え方が常識とされている現状があることも否めません。
ただ、日勤と夜勤とを繰り返すというライフスタイルは、心も体も想像以上に疲弊させるものです。
全ての人間が、その生活環境に耐えることが出来るというわけではありませんし、仕事のために生活をするわけでもありません。
あくまでも、生活があって仕事をすると言うのが大前提なのです。
独身であっても、仕事のために生活をするのではなく、今の自分の生活を維持、あるいはより豊かな生活を送るために仕事をするわけですから、日勤常勤として働くことは何ら問題のないものです。
独身であるから夜勤ができる、という考えはあまりにも安易過ぎます。
独身であっても、例えば夜間に親を介護していることもあるでしょうし、何らかの事情で夜は働けない人もいるものです。
面接の際に、そこを明確にしておけば独身であっても日勤常勤として採用される可能性は大きく広がります。
しかしながら、古くからある風潮と言うのは、なかなか拭えるものではありません。
職場に理解の多い方がいれば環境としては申し分ない環境となるでしょうが、古い考えに固執した方がいれば、謂れのない中傷などの的になる可能性もあります。
そうした場合に立ち向かうことが出来る精神力を養っておくというのも必要になるでしょう。