看護師として数年間の臨床経験を積んでいく中で、自分の専門性を高めたいという思いや、何か新しい知識・技術を習得したいという考えを持つ人が出てきます。
かつて、看護師は医師に言われたことだけをやればいいと思う人や、看護師はお手伝いさんのような人と思う人がいたのも事実です。
しかし、医療が高度化・細分化された今日、看護師が果たすべき役割というのは、誰でもできるようなことではありません。
保健師助産師看護師法によれば、看護師の役割は、療養上の世話と診療の補助と定義されています。
ここで言う療養上の世話というのは、周手術期の全身管理だったり、清拭や排泄介助といった、看護独特の部分です。
診療の補助というのは、採血や吸引、静脈注射といった、医療の知識がなければ実施できない行為に当たります。
これらの看護行為には、全てエビデンスがあります。
そして、今や根拠に基づいた看護を実践していくことが求められる時代になってきています。
特定の分野において、実践・指導・相談といった3つの役割を担う看護師を認定看護師と呼んでおり、日本看護協会によって認められた資格があります。
2010年2月現在では、21に及ぶ専門分野の認定看護師資格が存在しています。
認定看護師を目指すには、看護師資格を有しており、実務経験5年以上が必要経験とされています。
そのうち、3,年以上は特定の分野で臨床経験を積んでいる必要があります。
例えば、救急看護認定看護師であれば、看護師として5年以上の経験のうち、3年間の救急看護の臨床経験を有していなければなりません。
それぞれの認定看護師資格の取得には、6カ月にわたって認定看護師教育課程を修了し、筆記試験で行われる認定審査に合格する必要があります。
認定資格を取得のための支援をしている医療機関も多く、高い水準の看護を実践していくには、現場での認定看護師の必要性がより高くなっています。
資格取得が給与に反映される病院もあるので、学びたい意欲がある看護師さんにはお勧めのスキルアップの一つです。
今日の部屋持ち:nami