一般職に比べて看護師は転職率が高いとよく耳にしますが、一体何故なのでしょうか。
これは看護師には女性が多く、女性は結婚・出産などのライフステージの変化に合わせて転職することが多いためだと言われています。
さらには現在は慢性的な看護師不足となっており、転職が容易であることが要因であると考えられます。
そこで今回は、看護師は転職を繰り返す方がよいのか、一つの病院で継続して勤務した方かよいのかを転職のメリットとデメリットとともに考えていきたいと思います。
転職することのメリットは、簡単に言えば現状を比較的短期間で打破できることです。
例えば現在の職場環境・人間関係から抜け出せることなど挙げられます。
転職理由に多いことからも分かるとおり、職場環境や人間関係に不満を持つ看護師はとても多いことがわかります。
職場環境・人間関係は改善を図るのが難しく、看護師それぞれによっての良好な環境が違うことから、自身の希望する環境に変えていくことはあまり現実的ではありませんが、転職をすることにより環境をリセットし、再スタートを切ることが可能です。
他にも、現在の収入に不満がある方は転職することでより厚待遇の職場に、勤務体制に不満がある方はよりよい勤務体制の職場に転職することも可能です。
逆にデメリットとしては、転職をすることにより新しい職場・環境での同僚と人間関係を一から構築しなければならないことや転職したことによりより職場環境が悪化する可能性があることです。
また、あまりにも短期間での転職を繰り返すことは新たな就職に不利になることもあります。
とはいえ一般職と比べて、看護師の場合は転職歴があることが不利に働くことはあまりありません。
そして上記のとおり転職が容易であり、退職したからといってどこにも就職ができずに困るようなことはほとんどありません。
それをふまえた上で、特に現在の職場環境や給与に不満や目標がなければ、現在勤務している病院で継続して勤務を行うのが基本です。
しかし、職場になにか不満があったり、ライフステージの変化、現在の職場では学べないことを学びたいなどの理由があれば、転職を検討してもよいと考えます。
また、看護師の主な職場である病院はどこも福利厚生がしっかりしています。
そのため、結婚や出産後にも仕事を続けるつもりがあるのなら、家族計画をしっかりと立てておくことが重要です。
転職後にすぐ産休・育休をとるのは職場の人間関係悪化の原因になりやすく、更にスムーズに復帰することを考えると長く勤めている職場のほうがよいので、転職を繰り返す場合でもそのようなことは頭に入れて転職の時期を判断しましょう。