例によって、「看護系国会議員」のXへの投稿で恐れ入ります。
今回は「看護大学、看護学部への入学者が年々減少していて、地方から担い手が不足していて、早急な対策が必要。」というものです。
主旨としては少子化が理由というものでしたが、実際のところはどうなのでしょうか。
私立の看護大学や看護学部は学費だけだけで、4年の時間と700万円程の学費がかかるのが一般的で、専門学校も3年で500万円程度はかかるのが普通です。
昔のように病院附属や公立の専門学校のように、年間学費が10万円程度というところは少なくなりました。
現在は氷河期世代の頃のように、専門学校ですら入試倍率が数倍というところはあまりなく、大学にしてもFランだったり専門学校の入試は「あってないようなもの」というところも珍しくはありません。
にも関わらず、入学者が減少するにはそれなりの理由があります。
考えるまでもありませんが、3年から4年の時間をかけて、700万円とか500万円の費用を投じて取得した資格で、夜勤前提でどうにか人並の収入で、労働環境は夜勤前提で「北斗の拳」のような人間関係や理不尽な仕打ちに耐えなければならない状況です。
それでいて、10年もすれば他業種に年収ベースで追い抜かれ、時給に至っては飲食チェーンや、「しまむら」のような「無資格でも可」の業種に抜かれる始末。
人並かそれ以下の待遇を得るために、多額の費用と時間をかけて、実習や試験に耐えてまで看護師資格を取得する意義があるのかという話です。
「政治に近い立場」にいるはずの看護協会のエラいさんと、看護系国会議員のセンセ方が本気でそのあたりを理解していないなら、現場看護師から巻き上げた協会費を全部返して、辞めたら良いのです。
そうは言っても、「乞食と上級国民は3日やったらやめられない。」と言いますから。